《あせもってどんな病気？》

　あせもとは、発疹やかゆみが特徴的な皮膚の病気です。大量に汗をかいた後に、汗が皮膚の中にたまってしまうことが原因で、名前の通り汗をかきやすい首や関節にできやすい病気です。医学的には汗疹（かんしん）と呼びます。

　汗をかきやすい夏によくあると思われがちですが、実は厚着をしたり暖房のついた部屋で過ごしたり、高温多湿な状態になりやすい冬にもよく見られる病気です。

　あせもは、ふさがる場所によって、三種類の症状に分けられます。

水晶様汗疹とは、真夏の日焼けや高熱が出た時など、一気に大量の汗をかいた後に見られる軽いあせもで、小さな水疱を発症し、かゆみなどの自覚症状はほとんどなく数日で消失します。

紅色汗疹とは、おでこや首、背中など汗をかきやすい場所の皮膚に炎症が起き、強いかゆみを伴い、赤みと皮疹が発症します。慢性化すると湿疹に移行したり掻きむしることで細菌感染を起こして、悪化することもあります。汗をかきやすい季節や環境、乳児や肥満、多汗症の人に多く見られます。

深在性汗疹とは、発汗時に痒みのない蒼白の小さな皮疹が多発するようになります。発汗が減り体温調整が難しくなるので熱中症になるリスクが高まります。

《お家でできるホームケア》

①汗をかく、汗をかいた時の対処法

・裸ではなく汗を吸い取りやすい肌着を着せる（吸湿性の良い木綿がおすすめ）

・汗をかいたらこまめにお着替えをする

・お風呂やシャワーで汗を流し清潔にする

②涼しくする

・夏は高温多湿なのでエアコンを上手に使って汗をかきすぎないように工夫する

　夏場：２４〜２８℃　湿度が６０%くらい

③かき壊しを防ぐために、爪は短く切っておく

《こんな時は一度受診を！》

●ブツブツの赤みが強く、どんどん広がっているとき

●皮膚がただれているとき

●掻きむしりがひどいとき

どんなに対策をしていても汗疹ができてしまうことがあります！

そんな時は当院にご相談してください♪